2013年12月31日火曜日

今年最後のご報告



年末です。


2013年が終わり、新しい年がやってくるなんて、嘘みたいなハナシですね。

12月は、まさに文字通り、「師走」な一ヶ月でした。


年を越す前に、2013年の集大成ともいえる「WHITE ×TOFU× BOX」計画のご報告をさせてくださいね。


まめちゃんのダイズバーシティ計画!と銘打って、
お豆が生み出すイロイロな世界を掘り探り、時々こうやって発信してきましたが、

各地のお豆腐を、各作り手の作るお豆腐の個性を、みなさんにもっと知って欲しいと思っても、
九州のお客さんが、通販サイトを持たない東京の町のお豆腐屋さんへ足を運ぶことは滅多にない。

じゃあ、各地のお豆腐を集めてみんなで共同購入にしてみたらいいかもしれない。

知っているお豆腐屋さんが一件増えるだけでも、その出会いきっかけに、
お豆腐に興味を持ってもらえたらいいなーと、

そんなフワっしたところから始まった共同購入企画。





12月あたまに告知をしまして、Facebookを中心にお声かけをさせていただき、

業界の方々からの手厚いご協力、人生の先輩方からの的確なご助言、
そして、お客様からの企画への深いご理解があり、

私の「やりたい」のひとことで始まったこの企画がカタチになりました。



のべ11のお豆腐職人さんや食品会社の方が、企画へ参加してくださいました。
まずは、みなさま、本当にありが豆ございました。


また、商品提供してくださったお豆腐屋さん、納豆やさんだけでなく、

備品の提供をしてくれた問屋さん、

買い出しに付き合ってくれたお豆腐屋さん、

真夜中に発送のお手伝いをしてくださったお家の管理人さん、

あたたかい声援を送ってくれたマイスター仲間の方や業界関係者の方、


毎度毎度ですが、いろんなを巻きこんでの企画となりました。

私がつぎ込んだのは、やる気と体力と、お小遣いと、並々ならぬ愛情、、、。










パーティのビンゴの景品にお豆腐登場!意表を突きましたね(笑)でも好評でした。


お豆腐の数にすると、

ざっと計算しただけで、120丁以上を集め、送り出したことになります。

そこにお揚げや納豆、お菓子など。


届くのは加熱殺菌をしていないお豆腐のがほとんど。
日持ちにすると、私の手元に届いた時点で、あと3日、といったところが大半。

スピード勝負。毎日、ひとり大運動会といったところ。
でも最高に楽しかった。


それから、TOFU BOXを届けただけ、食べてもらっただけで、終わらないようにと、
ボックスの中には、お豆腐屋さんからにメッセージカード、私からは返信用のポストカードをつくりました。

実際に、お豆腐屋さんにカードが届いたご報告も受けました。

企画したこちらとしては、そりゃもう感激でした。


それから、こういう作り手と食べ手の交流がもっと見える形で共有できるようにと、Facebook上にグループページをつくりました。




私が仲介となって間接的に商品を購入していただいたのですが、
お豆腐の感想や、料理レポートの投稿をしてもらったことで、
お豆腐屋さんとお客さんの間で直接のやりとりが生まれました。


もちろんお互い顔を出してもらうことに関しては、
とくにお客さんからしたら、ちょっと抵抗もあったかもしれませんね。
それでもご協力してくれた方に感謝、感謝です。

最近は、「顔の見える商品」を消費者に届けるべく、
スーパーに並ぶ野菜には生産者の方の情報が記載してあることが多くなってきましたが、

スーパーに並んだ商品を買った消費者が、
「私がこんな風に調理して、責任持って食べましたよ」なんて、
生産者に報告をすることは、なかなかないと思うんです。
だから実際に顔を合わせることのなかったお互いがご対面して、
こんな直接のやりとりができるSNSは、使い方次第で面白いツールだな、とまじまじと思いました。


そして、12月30日、すべてのボックスが無事に食べ手の方へ届きました。

これにて、一件落着です。


個人が企てたイベントとしてとらえたら、
40箱ものボックスで、少なくても100数人にお豆腐を届け、
笑顔や発見、新しい繋がりを生み出せたような気もする。
おトーフサンタさんになって、最高に楽しい「師走」でした。


ほんとうに、本当に、本当に、 ありが豆ございました!!!!!

(こんな感じで手渡ししてました)


みなさま、良いお年を。

2013年12月2日月曜日

ホワイトーフクリスマス



さーて!師走です!
もーすぐ、歳もとるワタシ。

私が、今年、

最後の最後にやりたいこと。

ホワイトーフ クリスマス 作戦


始動します。






お知り合いの皆さま。
クリスマスに合わせてお豆腐を共同購入しませんか。

一つのお豆腐屋さんからではなく、
協力してくださるお豆腐屋さんのお豆腐やお揚げ、スイーツなど
私が組み合わせて代理購入して手配します。
都内で引き渡し&精算です。
(保健所関係調べたところ、販売ではなくお知り合いとの共同購入なので問題ないそうです。)

箱を開けるまで、
どこのだれのお豆腐と、
どこのだれのお揚げやスイーツが入っているかは
開けてのお楽しみです。

余分なお金はもらいません。
包装にも余分なコストはかけません。

私は寧ろ自腹切ってクリスマスプレゼントを作ります。

ということで、
お豆腐屋さんに利益あり、
みなさんにも満足感あり、
私も楽しめてハッピー、

ということです。

何より、
お豆腐屋さんとの「出会い」を届けたい。


こんなこと、、個人が、一消費者が、やっていいのか、と思いますが、

やらない理由のが少なかったので、
やることにしました。




今現在進行中で、

お豆腐屋さんや商材屋さんと相談を重ねています。
アドバイスも受けながら、楽しく企画を進めてます。

2013年11月9日土曜日

視線は前に



お豆腐にまつわる悲しいニュースが後を絶たない。



(会員のみ全文公開)





でも、明るい話だってあること、もっと広めていかないと。
なかでもこんな記事を見つけました。



金融危機で苦しむ個人商店の増加に注目し、アメリカン・エキスプレス社は2010年に個人商店をサポートするキャンペーン「Small Business Saturday」を開始し、英国、カナダ、香港、オーストラリアに運動を広めています。
米国感謝祭のあとの土曜日(今年は11月30日)を個人商店で買い物をする日とし、ご近所のお店の情報が見られるオンライン・コミュニティや、スタンプを集めるパスポート、割引や無料サービスのプログラム、ショップオーナーさんが宣伝に使える無料ステッカーなど提供しています。

欧州のサポーターは、スーパーで買う物と個人商店で買う物をわけているようです。毎日個人商店に通ってオーナーと仲良くなったり、その日の新鮮な商品を教えてもらったり、レシピを聞いたりと、暖かいつながりを楽しんでいます。
便利さと安さを追い求めるだけではなく、時間をかけて人との暖かい絆、地域のつながりを育てていいませんか?



内側(お豆腐屋さん)からの声掛けだけじゃ、

なかなかこういった動きを起こすことは難しいかもしれない。

だったら、消費者の立場にある自分たちの周りに、
サポーターを増やしていけばいい。


私はこれから、豆腐マイスターのアドバンス講座を受けることにした。

春から、マイスターの認定講座で、講師を務めることが目標。



正直なところ、学校との両立が、日に日に厳しくなってきた。

時間が1日30時間あっても足りない。


時間が足りない、というのは、

「何もしない時間」が必要だからだとは思うんですが。




ここ1ヵ月近く、友人に説教を受けたり、
人生の先輩から助言を授かったり、
あるいは初対面の人から客観的な意見をもらったり、

そんなこんなで、

かたまってきた気持ちがありまして。



正直、「まめじょ」なんて呼ばれて
(自分で言いますが)ちょっとしたスイーツ臭を漂わせてる
「いま」は、永く続かないと思っている。

だから「いま」の私ができることは「いま」したい。


「いま」出会える人には「いま」出会う。


3つのイベントが終わって、とてつもなくさびしい。

でも、内心、これで終わらせるもんか。といい聞かせている。




悲しいニュースに耳をふさぎたいわけじゃない。


明るいニュースを、創り出したいと思っているのです。

お絵描きも続けていきたい。


そんなこんなで、

そんなこんなで、


この冬は

冬眠なんてしてられません。














ぴたらファーム収穫祭


技能まつり、マイスターサミット、
そして、最後は、

ぴたらファームの収穫祭
2013.11.3 Sun.




1日から準備をすべくぴたらイン。


可愛い色合いの電車。乗り換えにかかる時間、20分。( 運がいい方かも )

着いて早々、作業開始!

この日は、大豆の脱粒と選別。

ぴたらのスタッフさんたちは、
わたしの豆好きを考慮して、
仕事を振り分けてくれていた。嬉




脱粒とは、
大豆を殻から出す作業

もちろん、手作業です。
お手伝い仲間のよっしーと。
よっしーはどんなフリにもいじりにも応える愛されキャラ。
でもって、テキパキ仕事をこなしちゃうお姉さん。

おまけに生きとし生けるもの全てを愛する器の広さ...!
ぴたらのワンコ、こかぶも、この懐き具合い。( 5分にいっぺん、ペロペロしに来てた)

この道具(お名前聞くの忘れました..)でペシペシっと叩くと、殻が豆が飛び出してくる!


....はずですが、殻が湿ってると、なかなか出てこない。


でも、ピカピカなお豆たちが出てくる出てくる。

この種は、6月にぴたらへ行った時に蒔いたもの。感動の再会です。


「てみ」
「み」というのがこの網の道具で、
雑穀や豆の選別で使われてきたそうです。
形が悪いものは、なかなか下まで転がってこないので、ここで、大豆の選別ができちゃいます。


中には、種類が違う大豆が混じっていて、「ぴたら豆」と命名。

このあと、2人で調理して
甘辛煮ときな粉になりました!





さささ、
2日間の準備の話を全てしてるとキリがないので、、

本番の様子を。





三角旗が収穫祭を彩ってます。
私はぴたらめし担当。
ぴたらのスタッフのさいちゃんが愛情込めて練り上げたコンセプトは
「これぞ日本の正しいごはん」

夜なべして描いたメニュー表。
襖の裏紙をリサイクル!


ごはんは手作りのかまどで炊いて、
 一汁三菜を振る舞いました。

ひだりから、おかず豆、かぶと大根の甘酢付け、しその実の佃煮。

それから、ぴたら特製味噌スープ。
別名 : 生物多様性汁( さいちゃん命名 )



ちまきや落花生、それからぴたらのお米やお味噌も一緒に販売してました。

お客さんとのやりとり、楽しかったなぁ。


フォトグラファーのKIOさんが写真を撮ってくれていましたー!感謝!

目玉は他にもたくさん。

ぴたらバー
では、多種多様なオリジナルドリンクやデザートを販売

けんじぃが焙煎した竹タンブラーコーヒー

おいしすぎて計3杯飲みました。


それから、餅つき。
よっしーが本当に活躍してました。



畑でさといもの収穫体験もあったようです。




売り子さんをしてたので、参加はできなかったけど、写真を見る限りみんないい笑顔ーー!!




そして、見所はライブ!

写真が残念ながら取れなかったんですが、個性豊かな出演者のみなさまのパフォーマンスを楽しませてもらいました。

スタッフの真吾くんの持つ音楽のネットワークは幅広いな、、、としみじみ。



そして、ぴたらバンドの登場。

ぴたらファームのスタッフ
たいちゃん、しんごくん、シモゴンがステージに。


日々の作業に追われる中、
限られた時間で一生懸命練習していたそうです。

じわじわーっと、あったかいライブでした。




途中から雨が降ってきてしまったのは残念だったけど、
おいしい空気と野菜たち、音楽、
それからみなさんの笑顔に包まれて。。。。



もう、こんないい想いできた自分が幸運すぎて、泣けてきました。


   集合写真


こんな感じで、幕を閉じました。


ぴたらファームと出会って2年が経ちます。




ここに来ると、
自分の暮らしを立ち止まって見直すきっかけになる。


「自然と、自然に、暮らす」ってこういうことかもしれないなぁ、と実感する。

もしかしたら、都会からぴたらへ足を運ぶ人の中にも、同じようなきっかけを得た人は多いんじゃないかな。


また帰ったときに、
「おかえり」って言ってもらえるの
たのしみだ。



photo
Harmony in my head / Kio Yoneda










2013年11月8日金曜日

豆腐マイスターサミットin名古屋





つづいて、

豆腐マイスターサミット in 名古屋



(西日本のお豆腐屋さんたちとの合同研修会)

リアルタイムですでにFaceBookページでUPしたので
さささっと。


2日間にわたって開催されたサミット。




1日目は愛知県碧南市(へきなんし)で
白醤油「しろたまり」を作る
日東醸造株式会社での工場見学からスタート

写真: 麹三姉妹󾠔

工場見学といったらこの恰好。
名付けて麹3姉妹。
マイスター認定講師の森村先生と、マイスター仲間のかおりん。

(出ました!私のキメ顔!)

醤油イコール大豆のイメージが強いですが、しろたまりは大豆でなく小麦でできています。

しろたまりの場合、
小麦の粒そのまま、精麦(周りをけづる) して機械へ投入。
そのあと水を吸わせて蒸気で蒸したものを冷まして、種麹(カビ)を48時間かけて栽培するそうです。

麹の話は実に奥深かったです。
写真


良い麹とは
余計なものが混ざらず(納豆菌など)出来上がったもの。
必要な麹カビがキチンと増殖することが大切。



殺菌、滅菌の徹底は逆には危ないそうです。これは昔も聞いたことがある。
殺菌、滅菌、除菌、でできた空白地帯に、けっきょく強い菌が住み着いてしまうとのことです。
メモメモ_φ(・_・


納豆菌って生命力が強いから、麹づくりの際は、食べてはいけないそうだよ~。
写真: いよいよ「しろたまり」の仕込み場へ潜入!
こちらの桶はFRPというガラス繊維でできているそうです。
木桶で製造されている方はごく少数のようです。

写真: 今週末は豆腐マイスターサミットに参加しています!
まずは愛知県碧南市、白醤油「しろたまり」を製造する、日東醸造株式会社へ

白いお醤油は、食材に色を付けないで味付けができるので
板前さんから重宝されているようです。

なかなか見れない工程を全て見せてくださって、一同大興奮でした。

蜷川社長、お話ありが豆ございました。

次は




おとうふ工房いしかわさんの
ビュッフェランチと工場見学

写真

写真

写真



石川社長のお話を聞く私達。


豆と水、本当にシンプルなモノからできている豆腐だから、
偽りのない、安心できるものをつくりたい、
そんな食への真っ直ぐな想いが伝わりました。

お豆腐で社会貢献ができると確信◎



つづいて、
「三洲三河みりん」を製造する株式会社角谷治郎商店の工場の見学

写真NGだったので工場のお写真はありませんが

みりんの飲み比べをしました。


写真: みりんや、みりん梅酒を飲み比べます。
味の広がり、奥行き、違います。


みりんって飲み物なんです。
ここでも、「発酵」「麹」「米」について深~い話を聞いたんですが、
私の文才じゃうまくまとめられない!!笑

社長さんの力説から伝わる

もち米、米麹、焼酎

どこにも抜け目のないこだわり。

写真

みなさんが言っていたのは

「もう、ここのみりんしか買えなくなりそう」


それくらい、ピュアなモノ作りをされていることが伝わりました。


さーて、最後はみんなで呑み会!呑み会!


ひたすら、お豆腐屋さんとの交流を楽しみ、体力を使い切りました!


この夜のために、
千葉や横浜から駆け付けた(日帰りで!)お豆腐業界の方もいらっしゃったり。

こういう交流の場を大切にされている方が多いんだなぁ、と実感。

みなさん、それはそれは、たのしそうでした。

2日目は研修会本番

西日本の豆腐組合の青年部の方々との交流会


メインイベントは、
~お豆腐屋さんによるお豆腐の食べ方提案~
写真: 豆腐マイスターサミット2日目は西日本青年部合同研修会です!
ビストロス○ップみたいな、料理対決です。

どの出場チームも大健闘で、
楽しませてもらいました。

豆腐マイスターチームは、「さすが」といった感じ。
写真写真
センスの光るおからナゲット、おもわずパクパクいただきました。


同時にお豆腐屋さんがもちよった豆腐の食べ比べも。

写真 写真



料理対決の優勝は、愛知の豆腐屋「豆粋」の、冨ちゃんこと、冨田さん!

写真

(冨田さんは左の白いタオルを頭に巻いているお豆腐屋さん)


お腹一杯になりました。。。



第2部は講演。

1日目に引き続き、
おとうふ工房いしかわの石川社長さんのお話。





情報が盛りだくさんだったので、スライドの写真を撮っている方が沢山いらっしゃいました。
(私もその一人)


最後に集合写真!!!

写真: 豆腐組合西日本青年部合同研修会&豆腐マイスターサミットin名古屋、大成功!
50名の人が集まり、大変有意義な時間になりました!
参加頂いた皆さん、ありがとうございました(^^)

豆腐マイスターが加わったことで、
女性率UP!華やかでいいね!

なんて声を聞きました。

そうですよね、こうやって男女一緒に盛り上げていけるようになったら、

男社会なイメージのあるお豆腐業界も
また違った色が出てくるはず・・・・!


全力で楽しんだ2日間でした!

せっかく名古屋まで、職人さん達と繋がりにいったんだから、

次の長期休暇は西日本のお豆腐屋さんを訪ねに行きたいなぁ、なんて野望も芽生えてきました!


豆腐業界の方と、豆腐マイスターが、これからも協働していったら、

おとうふの未来がもっと明るくなるはず。

そう思います。

その中の一員として、動くのも楽しみだし、

それだけにと留まらず、豆活を続けていくことも大切だなぁと思います。



企画・運営に携わったすべての方々へ、感謝です!

来年は福井県。