2013年9月24日火曜日

夏休みの豆腐ラッシュ




夏休みを振り返り、

夏休みに終わりを告げます。

すべて、この夏休みに起きたこと。




まずは、豆腐マイスター講座にアシスタントとして参加。
改めて、講師として豆腐を語る磯貝さんの偉大さを実感。。
学びの場をコーディネートするのに必要なのは知識だけではないということ。

マクロビと大豆加工食品の相性は抜群ですね。
ベジタリアンの方にとっても欠かせないタンパク源。
こうやってあらゆる人に認められている豆腐の食育に関われるとは、嬉しい。
実は、大豆は敵が少ない直感的にむかーしから思っていたのだけど、間違ってないと思う。

豆腐を通じて食を考えながら人と交わるきっかけが、もっと増えたらいいと思った。


同時に、

もっと豆腐屋さんに寄り沿って、お豆腐業界というものを学ぶ必要性もあるよなあ。。。

そんな時、
仲良しの樋口さんのご厚意で、
まちの豆腐屋さんの勉強会に参加することができました。

この夏、いちばんのドヤ顔。








職人さんに囲まれるという貴重な経験。懇親会にも参加して楽しく呑んだ。

話をたくさん聞けた。

百円玉数枚で買えるお豆腐に込められた職人さんのプライドは、もしかしたら買う人には、食べる人には、うまく届いていないんじゃないか。

あの日から、そんな考えが強くなっていた。


イベントがやりたいと思ったのもそんなキモチあってこそ。

Facebookページをはじめてすぐに、
「うちの豆腐を食べて見ませんか?」と、声をかけてくれた岡豆腐店さん。

おかげで、開いてたくさんの人に豆腐を語る機会、味わってもらう機会ができた。


これが初めての豆豆Night。
料理人の友達と一緒にてんやわんやになりながらも、豆腐や豆で繋がる楽しさを味わえた。






ありが豆を直接伝えに、南浦和のお店まで。これも夏休みだからできたこと。


浦和レッズファンの岡さん。今ではすっかり仲良しですね。テレビ放送後も電話でお話し。






お次は技術でホンモノを追究し続ける太子工業食品さん。

いつも、青森からエールを送ってくれていた田中さん。
東京での催事で偶然にもお会いできて感激。




その後も、新しい商品に関する情報は欠かさず教えてくれます。


同じ原料でも、製法を変えるだけでここまで幅広い用途に対応したお豆腐が作れるのか、と感心してしまう。

日々、技術を磨き、私たちに安心を届けようという本気がいつもメールの文面から伝わります。






勉強会での出会いがきっかけで訪れた美濃屋豆腐店さん。双子のご主人。



80円の豆乳ドーナッツに
10ヶ月の試作期間で5キロの増量。

身を尽くすってこういうことか。


シンプルかつていねいに作られたお豆腐たち。





ものづくりをする職人が、熱い想いを持ってるのは当たり前だ。
お豆腐屋さんは、こだわりを語らない。押し付けない。



そんなことを教えてくれた方がいた。

それでいい。だから素敵。そう思う。


でも、伝え手がいたらもっと輝くんじゃないかなぁ。。。とやっぱり自分の立場上、思う。

そんなあやふやなキモチのまま、テレビの準備は本格化。

求められているものを探すために、さらにお豆腐巡りは加速。

お豆腐屋さんとのやりとりも増えました。



話題の商品を紹介してくださる、おとうふ工房いしかわさん。



とろける湯豆腐の素、いよいよ発売ですね。


お豆腐屋さんの間でも話題によくあがる、佐白山のとうふ屋さん。
「まめじょ」の活動に関心を抱いてくれました。


いつか、何か一緒に出来たらいいね。
そう言ってもらえたことが嬉しかった。




おなじく茨城、
ご近所のお友達が紹介してくれたことで繋がれたトーフのねぎしさん。



ヤーコン入りのドーナツ。
美味しくて独り占めしました。笑




茨城のお豆腐たちでご近所さんを集めて試食会。

人がまた人を繋いでくれる、っていう繋がりの連鎖は、いままでも、これからも大切にしたい。


身近なところにも嬉しい変化。
実家に帰ると、母が以前より手に入りにくい豆腐を用意していたり。




高校のお友達のお母さんが、お出かけ先で見つけたお豆腐を買ってきてくれたり。


唯一の遠出、山梨でも、友達が見つけてくれたおかげでお豆腐に出会う。


こういう出来事は追い風になりました。


そして迎えたテレビ出演。




豆腐屋さんにスポットライトを当てたい。

スポットライトをあてる光が強くなれば、それだけ輝いて見えるはず。


だからテレビに出ることには前向きでいられた。

テレビ出演を通して少なからず拡大していく私の発信力は、豆腐屋さんを照らす力となるのだから。

この時はもう、次の番組のために取材協力してくれる豆腐屋さんを探しまわっていた。

もう頭では次を考えていたのもあって、緊張こそせず楽しんだは良いが、



問題は出た後。笑



バラエティという、与えられた枠組みの中で、
今できることを全うしたつもりだけど、

やっぱり、正統派のお豆腐たちが後回しになっていることに対して、
やりきれなさにも襲われてしまっていた。

仕事とはそういうものなのだろうか。
それでもやっぱりどこか、嘘をついているような気がする。

わたしの原点は、主食が豆腐だったこと。

やっぱり、どこまでも<真っ白いお豆腐>が好きなのだ。


放送翌日、
スッピンメガネ、しまいには泣きっ面という、ひどい姿で訪れた曳舟の三善豆腐工房さん。



待っていたのは、平田社長をはじめとする心優しくも頼もしい豆腐職人さんたち。












<変わり種>のお豆腐たちとのお付き合いが続いていた日々。

豆腐と向き合う難しさとか、
余計なことを考えてきた日々から解き放たれて、
まっさらなお豆腐を、心から美味しく食べた。

やっぱりまた豆腐が好きになった。




夏休み、最後の、出来事は再びテレビ収録。


共演させてもらったのは、青山隆さん。

この方以上に、豆腐を知る方はきっといない。

話の立体感は、技術を裏付ける知識と経験があるからこそ生まれるものなんですね。

私は豆腐を「話す」ことができる。

話すというのは、舌先で言葉を発する、ということ。

でも、私にはうまく語れない。


青山さんは、豆腐を「語る」ことができる。

吾(われ)ありきの言葉を発する。


この違いは、夏目記念日でぜひご覧いただきたいです。

私は、そういう点では未熟だからこそ、対極にあるからこそ、ここに呼んでもらえたのかもしれないね。

そして、収録後も話は絶えることなく、全豆連訪問も、お食事もご一緒させてもらった。

おまけに今後の私の在り方に示唆をくださった。ここらへんはまたあとで整理したい。


そうそう、番組の見どころは、わたしがロケで好き放題やってるところです。


無理言って貴公子に協力を要請したところ、すんなりオッケーでました。

10秒映るか映らないか、そんなもんでしょ、ははは、なんて、ドッシリ構えてくれる、そんな器の広〜い樋口さん。
今回もありが豆。





こんなわけで、
私の夏休みは、もう、すべて、豆腐だった。



学業との両立がうまくはかれてこなかったので、いま、大学院ではすっかり遅れをとっています。


でも、最初から、こうなることもわかっていて、豆に身を捧げ続けてきたんだけどね。





遠慮せず言える。

私の人生に、「すごい」ことが起きた。


全うした。

好きにやった。

豆腐を通じて、幸せをたくさんもらった。

それは紛れもない事実です。



これはある意味で、実践型業界研究だったりもする。

こんな話はまた今度。




2013年9月19日木曜日

みんな練習



豆腐マイスターという資格をとってちょうど半年。



自分の中の節目を迎えている。



私がやってきたことを振り返ったら、

どれも「初めて」だった。


テレビ、イベント、講座のアシスタント、
デザイン、ブログやfacebookでの発信も。

ひとことで呼ぶならば、これらは全て「練習」だと思う。


ふざけてたとか
いい加減な気持ちだったとか
そういう意味では決してなく

未完成なままでも
全力でがむしゃらになってたっていったらいいのかな。


「本番」っていうものは
完成にちかい、磨き上がった自分が挑むもののようなイメージがあって、
そうでなく、今のままで挑んできたものたちが、練習かなぁ。

言葉の定義こんなぼやけたままで話を進めます。

練習の中で、発し続けてきた言葉がたくさんある。

そして起こった変化たち。



ひとつめ。


「ハイ!やります!」

「やってみたいです!」


機会は選ばず逃がさないようにした。
「練習」するチャンスが舞い降りた。
私を育てようとしてくれる方が現れた。





ふたつめ。


「ぜひ、お会いましょう!」

出会う人を選ばなかった。

紅一点でも、「社会人(相手)」と「学生(私)」でも、世代差があっても、何も怖くなくなった。
「歳」や「属性」が関係性を作る部分はあるけれど、
それは決してすべてじゃないことを身を持って知った。
干支が2まわり違う「お友達」もできた。




みっつめ。

「教えてください」

「勉強させてください!」


と、弟子入りした。

インターネットでググって出てくることだって、
本を買えばわかることでも、

”人”を通じて学んで自分の中に蓄積されるということが
学びの楽しさ。





今の自分で行けるところまできたなぁという感じ。

もうすぐ長くて短い夏休みが終わる。

2ヶ月近くあったようだけど、

正直、半分かそれ以下に感じてしまうほどあっという間だった。


「ひとり」の時間が、とっても長かったからかなぁ。


今の自分でどこまでいけるんだろう?っていっつも思いながら、
ずーっと、「練習」してた。


不特定多数の人から評価される舞台(=テレビ)は
出演よりも準備期間の方がハードだ。

時々ちょっと脳内が忙しくなった。
忙しいという妄想に縛られて
動けなくなる日とか。
まわりが見えていなかったなぁ。

「自分に費やす時間」が長かったのかもしれない。



自分を過信してみたり、
疑ってみたり、
誇らしく思ったり、
ちっぽけに思ったり、
やる気に満ちたり、
空虚感を抱いたり、

感情の波とのお付き合いは相変わらず大変で、苦手なことです。




「そうだ、これは”練習”だった」と思い出すことの大切さ。



「今の私のままでやるしかないんだ」って、何度も気持ちを立て直した。


どんな「練習」に関しても、見守り、フォローしてくれる人がいて。


そういう人たちは、
私が豆腐を「好き」な気持ちだけで、
いろんなことに取り組んでいることを知っている。


「結果はどうあれ人生の糧になるよ!」と、
「好きこそものの上手なれだよ!」と、
言われるたびに、



たぶん、100点どころか、150点を目指していたんだなぁ、私。。。と、気が付きハッとしていた。


そんなついつい気張っちゃう自分とも、向き合った。


「今の私」で満点が付いたら、
次が無くなっちゃうし、
次の目標なくなっちゃうわけだしね。

そんなこと考えてたら、もう好きにしたらいいことがわかった。
猫被るでも、ありのままでも、
まあテレビに映った私が私。


テレビに出始めちゃってから
やっぱり人が変わったのかと思われていることもありますが、

売れっ子アイドルになろうと思って出ているわけではないです。
だってこの容姿ですから。


まぁ、極端なこというと、そこで私の見方を変える人がいるとしたら、
もともとちゃんと知り合えていたなかっただけなんだと思う。

そういう割り切りもしていかないと心が持たないのも事実。


懐かしいひとからの連絡は
とても嬉しかった。
私の幼稚園の頃を知るピアノの先生とも久しぶりに連絡をとった。



「好き」の気持ち一つでどこまでいけるんだろう、という問いに向かって、

お豆腐屋さんを応援したい!なんて想いで動きつづけて

今、ここにいる自分。




テレビも含めすべての「練習」の中で
出会った人々、繋がった縁、身についてきた姿勢を振り返って、
自己評価してみると、

よくここまで突っ走った。



季節はあっという間に変わっていく。





で、これから新学期を迎えるに当たり、決めたこと。






充電します。




作りたいものもたくさんあって。

調べるべきこともたくさんあって。

行きたい場所も、会いたい人も、


たくさん。





もちろん、豆腐や豆とのつながりは切っても切れないものなので、
今までやってきたことはマイペースに継続していくけれど、

今の私で「練習」できることは、たかが知れている。



「やってみたいです!」
と楽しんでやれる部分を、

もっと広げて、深める期間として

再出発したいと思ってます。