2013年10月19日土曜日

サバイバルキットで暮らす








去年の10月のこと。
まだ、1人暮らしをしていたころ

(いまはシェアハウスに暮らしています)

3週間で2000円で過ごす、ということにチャレンジした。





8月は自動車免許を取るために夏休みは実家に引きこもり、
9月からは資格や入試の準備が重なって、
3ヶ月ほど無収入だったので



10月初旬には、

アルバイトで貯めてきた口座残高が


なんと。




940円。





そこらへんにあるATMだと、硬貨はおろせないこと知る。




そりゃそうだ、と思って、笑った。



財布をのぞいたら2000円ちょっと。


「じゃ、これで過ごしてみよう」


そこから始まった2000円生活。
(光熱費はさすがに除いて2000円です)


私のサバイバルキット

① おからと豆腐(主食)

おからは一袋、98円。(たまに半額になっている)
これで多いときは6食作った。

お豆腐だけは欠かせない。



②大麦

お米は苦手なので
大麦(1キロ300円くらい)を買ってリゾットに。
通常は、白米に混ぜて炊くんだよね。


③野菜やきのこ類

近くの商店街に行って特売品を買って冷凍保存。
ありがたいことに、近所では
、“小松菜3袋100円!”(安すぎない・・・?)



④肉・魚類
閉店前のスーパーに滑り込んで値下げされたものを買う。
基本冷凍して保存。


④コーヒー

スターバックスやマックで毎日のように買っていたコーヒーは、私にとっての嗜好品。
でも、コーヒー屋さんで豆を仕入れ(500円くらい)
お家で毎朝ドリップして、タンブラーで持ち歩いた。



⑤きな粉

12才のころから、毎日摂取しているのでこれは欠かせない。

きな粉はコストパフォーマンスの良い特大サイズを探して買った。

黒ゴマきなこ買うより、黒ゴマときな粉別々で買う方が安いことに気づく。笑





基本はこれで3週間。


そうそう、基本のサバイバルキットに加えて、
もらったものもあったなぁ。


お友達からたまたまもらったお菓子や

近所の八百屋さんのおばさんが、

おまけにくれたミカンは

ぜんぶ、ぜんぶ、大事に食べた。



普段だったらここまでありがたく食べていただろうか?


タイミング良く、実家暮らしのお友達から乾麺をもらっちゃったりした時には大感激。


なんだか、そういう、やりとりに、もう心がいっぱいで、

それだけで幸せな気分になれていた私。






スターバックスのオシャレな雰囲気も、

原価はいくらなんだかわからないけれど、とってもときめくブランドの洋服たちも、

一食1000円以上するランチも、


お金をたくさん持たなくなったとたんに、

手が届かなくなって、ちょっと悲しくなった。


でも、悲しかったのは、本当に、ほんの一瞬。




3週目くらいになると

「人生に下積みっぽい時期が有った方が、これからも図太く生きられると思うの」

なんてどこまでも前向きな発言をしていました。笑






両親に救済を求めることも敢えてしなかったから、

事後報告したらちょっとびっくりしていたようだったけど。





あれば、あるだけお金を使ってしまうような、「甘さ」を持っていた私が、

これだけは譲れない、

これがないと、不幸だ、


と、言い切れるものだけを買ってすごした3週間。



この3週間は、やっぱり必要だったなぁと思う。






綿矢りささんの本を読んでいたら、こんなようなことが書いてあったなぁ。


「足るを知る」っていう言葉があるけれど、 
むしろ、人間、足ることなんてないってことを知れ!






それもそうだなぁって思った。


今も時々、戒めとして自分に向けて言いたくなる。




      私たちの心は、満ち欠けを繰り返す。

心が空っぽになると、一時の満足感を得るために、

無駄遣いしたくなるし、暴飲暴食したくなる。


       でも多くの場合、その場しのぎで得た満足感というものは一生続かない。




それを知っていることで、

自分の中で「追いかけなくてもいいもの」

って出てくるものかもしれないですね。






それにこれからは、

出来る限りのものは、手で作りたいなぁと思う。

(いままでもわりと、そうしてきたつもりなんだけど)




私の周りにいる、

敢えて、お金を持たないひとは、

本当に欲しいものを知っているし、

他の手段で得る力や、自ら作る力もある。


だからとっても生命力が漲っているんです。



「あの人ステキだなぁ」って見ているだけじゃいけないね。



もっと自分自身、突き詰めていきたい生き方だなぁ。

うん。