2014年9月18日木曜日

「悔い」と 向き合う







退学。
キャンパスを突っ切り、
5年間通った思い出など振り返りもせず、正門をあとにしました。

文字にすると潔く聞こえてしまうけれど。


すがすがしさも、申し訳なさも、
両極端な気持ちが絡み合いつつ
両親に電話で報告をしました。

まぁ、突然言い出したわけではないので、
解ってくれている(ふりだとしても)のは前提で。



“悔いがないように生きなきゃ” 

とは、よく言われるものですが、


始めっから悔いを残すことを恐れてたら
自分に正直にはなれないことに悩み続けてしまうだろうし、
「自由」と引き換えに、「悔い」を背負ったとしても、

悔いがあるからやっていこうと思える。


「勿体無い!」

という言葉を耳が腐る程聞き入れてきました。


「悔い」が生まれても向き合うしかない。

将来笑いながら孫にこの話ができたらいいなー。


それよりもこれから、やれていなかったことを始めていきます。

終わりは始まり、とはうまくいったもんですね。

「まめじょ」とある日呼ばれ始めるようになり、
豆好きの学生マイスターとして始めたこのブログも、

一度終わりにします。

成長日記みたいな感じで今後も見返してもらえばと。

私個人の活動は、どちらかといえば精力的に始まります。

また違う形で、
つらつらと、気ままに文章を書いていけたらと思ってます。



最後の、最後に。


近くから、遠くから、

今日を迎えるにあたり支え続けてくれた皆様へ感謝。












2014年6月24日火曜日

本気で遊ぶ


ご無沙汰になりました。

このブログを立ち上げて、気がつけば1年になります。

そう、きっかけは去年の6月のことでした。

とある方に、私がどうして豆が好きなのか、日本語教育を学んでいたのか、を話したときのこと。


“君が考えていることは発信していった方がいいよ。
10人に話したら8人が笑うかもしれない。
でも、2人が共感してくれたら、それでいいよ。やってごらん。”



そして立ち上げたのが、Facebookページとブログでした。
あのとき私は、「遊び」を形にするのに夢中でした。


それから数ヶ月経て、

またとある方に、
“51%を意識するといいよ。半分とほんの少しの人が賛同してくれたらそれでいい”

といわれたことがある。

10人に2人、つまり20%から、51%へ。

この時点では51%は心地の良い数字となりました。



そして、1年が経ちました。

気がつくと、遊びは一部、また一部と、職になりつつあります。


かけられる言葉はまた変わってきました。

10人中2人の共感じゃだめ!
多数決に勝てるようにしよう。
世の中少なくとも2割はアンチがでてくる。
100%の人に解ってもらうのは無理。
それでも、2割のアンチがいるくらいの内容をやろう。
趣味で、終わらせるんじゃ無いんだから。”



万人からの共感を得ることを目指すのなく、でも世の中を変えてやる、という意気込みを持て、ということでしょうか。


いま目指さなくてはいけないものは、
20%よりも、51%よりも、難しくてわかりずらいものになってきました。

でも、的を得ていて、私のこれまでを十二分に理解している人だからこそ、このタイミングに与えてくれた言葉なんだと思います。


できないことの方が多く、毎日、呆れる失敗ばかりですが、

学校を飛び出したのは、ある意味、選択に責任を負いながら、進むためでもありました。

敢えて正当化するならば、“とりあえす卒業”の方が無責任なんじゃないか、というのが持論です。

自由を求める一方で、無責任に生きることを目指している訳ではない。

少なくとも、関わってくれる人、手助けしてくれる人、支えてくれる人、道を正してくれる人、迷惑をかけている人に対して、無責任ではありたくない。

一年前までは、確かに無責任な遊びだったかもしれないけれど。

だけど、20%、51%、
そして、今、遊びに見える「職」だとしても、
ある種の責任を負う方向へ向かっている、進んでいると信じています。


なんともまあ、私の思考の整理にお付き合いいただいてる感じですが、ご一読、ありが豆ございます。
発信の場所もそろそろ見直そう。
2年目もよろしくお願いします。




2014年5月19日月曜日

講師のお仕事


春からはじまった、休学生活。

何しているのか、といいますと、
講師のお仕事をしています。


4月から本格的に講座の運営をお手伝いしている豆腐マイスターですが、

単独で認定講座の座学を担当するところまでたどり着きました。

私も豆腐マイスターなので、仲間”を増やす活動だと思っています。

考えたら講座のお話しをブログであまりしてこなかったですね。。



人前で話すことに慣れはじめたのは、この一年のことです。

でも好きなものを語る、好きなものについて話し合うって楽しいです。






食べ比べには、こだわりのお豆腐を集めています。

お豆腐屋さんの協力ありきで、この資格講座は成り立っていることを、今一度噛み締めながら進めました。

お料理担当の千装先生は
アレルギーの方でも安心して食べられる、グルテンフリーの米粉料理を教えてくださいました。




豆腐、豆乳、おからをつかったランチ。



お豆腐入り米粉パンに
みなさん口を揃えて

「おいしい!!!」

大絶賛でした。



一番お気に入りのお豆腐のデザートは...ごめんなさい、写真を撮り損ねました。

2日目はイタリアン!
おもちをチーズとして使ったり、
がんものつなぎに米粉をつかったり。

日本の食卓を支える大豆とお米が
新しい形で大活躍でした!


▶米粉ハウスURL




2日連続で行われた講座。

10名の受講生のみなさんは
それぞれの目的や想い、または偶然の巡り合わせがあって、ここに集まってくださいました。

いつもですが、なんだか運命を感じずにはいられないです。

共同作業をしながら、結束感が高まっていきます。

素敵な笑顔!

2日目の最後はお豆腐づくり。
今日は山形の在来種をご用意していただきました!

みなさん初めてで、ハラハラドキドキ、だったようですが、大成功でした。

木綿豆腐、島豆腐、見事な出来栄え。

そして、認定試験....!


今回の結果は、


問題なく、全員合格!

むしろ、満点続出でした!

というのも、
みなさん、休憩中も、お豆腐作りのちょっとした待ち時間も(10分ほど)、
テキストをひらいては、
ポイントを確認したり、お互いに質問しあったり。
本当に、一生懸命で、
なにより、楽しそうで、嬉しくなってしまいました。




最後に、受講生一人一人に、認定証をお渡しさせていただきました。

なんとも感激なひと時でした。


みなさん、おめで豆ございます!




うまくできたな、と思う時こそ、うまくできたね、と褒められた時こそ、
まだできないことを考えなさい、

と教えられてきたので、


振り返りながら次の講座に進みます。


自分が担当する講座から、
豆腐マイスターを輩出していくことの重み。


時間とお金を豆腐に捧げようとこの講座を受けてくださるみなさんに

精一杯楽しんでもらおう。

笑顔で帰ってもらおう。




料理担当の先生や、
お豆腐づくりに関わる人々への感謝を決して忘れないよう。





2014年5月16日金曜日

「おすすめ」ってなんだろう






5月15日発売の週刊誌『女性セブン』(小学館)にて
お豆腐特集が組まれました!
8ページのフルカラーでお豆腐の魅力が集約されております。

その名も・・・





豆腐大好きー!!


素晴らしいタイトル。



担当したのは一番最後の「お取り寄せ可能なこだわり豆腐」のページです。










お忙しい中ご協力いただいた(以下アイウエオ順)、

池田食品さん
上村豆腐店さん
おとうふ工房いしかわさん
太子食品さん
とうふ処小川さん
もぎ豆腐店さん
山下ミツ商店さん

皆様、ありが豆ございます。
みなさんありきの、私です。


おすすめ、おすすめ、と言っておいてなんですが、
つくづく疑問に思ってきた事があります。

「おすすめ」ってなんだろう。


テレビのお仕事もさせてもらいましたが、

ある媒体に情報を載せてもらう、というのは
実に簡単で、
実に難しいものです。




お豆腐に精通していると認知されはじめてから

いつも、違った角度から”おすすめ”を聞かれます。

「面白い豆腐」というリクエストを受けた上での「おすすめ」と
「全国の量販店で買える手頃な豆腐」というリクエストを受けた上での「おすすめ」、
「お取り寄せしてでも買いたい職人さんの豆腐」というリクエストを受けた上での「おすすめ」




一言にしてしまえば、みんな「わたしの”おすすめ”」
聞こえは同じ、魅せ方も変わらない。


だから「おすすめはなんですか?」という質問が

一番苦手な質問なのです。

選んだものは確かに「おすすめ」です。
が、選ばればれなかったものが「おすすめではない」なんてことはないし、
そもそも条件にそぐわないものは選択肢にいれることすらできないです。
さらに言えば、知らないお豆腐だってまだまだあります。


媒体の持つ色で、「おすすめ」の枠組みや前提、魅せ方が最初から決まっている。


じゃあ、どんな枠組みでも、ちゃんと応えていくべきなのか、
それとも、枠組みを選んでいくべきなのか、
最後のテレビ出演以来迷う事が多くなりました。


明言すれば、

まっさらな豆腐を主食として意識して食べてきた以上、
個人的に、応援したいのは白くて四角い豆腐。

できるだけ街店さんのお手伝いになることがしたい。
職人さんが好きだから。

自分の中に、実は限られた「おすすめ」の枠組みを持っていて、
なにかしらの媒体からお誘いをもらうたびに、
相手の「おすすめの枠組み」と自分のそれがマッチングすることをどこかで願っていました。わがままだとはわかりつつも。

そんな中、素敵な企画を持ちかけていただけたことが
本当に、なにかのご褒美なのか、と思いました。


「あ、今回は両想いだ!」

と思えたのがこの特集です。



予想以上に、

お豆腐屋さんが喜んでくれていることにホっとしています。




頭の中で、いろいろな「問い」は続きますが、

それでもまたこんな機会がもらえるように、
そしていつかは納得いく”舞台”をつくっていけるよう、

食べます、豆腐。










2014年4月30日水曜日

大将の“こだわり”


4月がおわります。
それと同時に、
私がお世話になってきたお豆腐屋さんのひとつ、
磯子の大港食品さんが、お店をたたむことになりました。





横浜の技能祭り、
クリスマスのおトーフBOX、
鍋会、

出会ってから、実は半年ほどなんですが、

私の豆活に、常に関わりをもってくれたお豆腐屋さんのひとりが、大将こと、ご主人の大港正俊さんです。





大将のお豆腐が

明日から食べれなくなると思うと...


っていう想像すらできなくて
まだまだ、実感というものがやってきません。

講座のたびに、食べてきたお豆腐だから。


当たり前のように、食べてきたお豆腐だから。




いつだって、茶目っ気たっぷりのラベルを貼って届けてくれるお豆腐。





今でも、"豆腐屋さん"という言葉を発する時

必ず、大将の顔が浮かびます。

これからもきっと、そうだと思います。


多くの方に、愛され、影響を与え続けている方です。





最終日を控えた29日。
日々の業務に追われていた大将が
なかなかできなかったけど、
どうしてもやってみたかった、

そんなお豆腐教室に行って来ました。




"俺にはこだわりなんて無いんだ"


と、いつも言っていた大将が、

教えてくれた、たったひとつのこだわり。


“自分の手で作ったものは、
自分の手で売る。”


ラッパを拭きながら、
お客さんを訪ね回った大将。



その積み重ねが、
人と人との繋がりになり、
地域の繋がりになっていくことを、
私も学ぶきっかけとなりました。






自分を貫くことはとても勇気がいることです。

辞めることに、たくさんの声があったと思います。

自分を貫くための決断ができるって
かっこいいし、
自分自身も、そんな人を応援する人間でありたいと思います。



そして、大将に、

「おかえり」

が言えるような取り組みを、

今後もやっていきたいと思います。









豆ちゃん、水くせぇぞ!


と、怒られる前にやめときます。笑



ありが豆、大将!


大好きなのは変わりありません。




さて、元気に5月を迎えたいと思います!


2014年4月28日月曜日

第二の誕生日

豆腐マイスターという資格を取って、ちょうど一年。

4月21日は第二の誕生日のようなものだ。

偶然にも

誕生日のお祝いかのようにいただいたのは、雑誌のお豆腐特集のお仕事だった。


この資格を取ってから、
私はますます泣き虫になった。

沢山の人に出会い、励まされ、チャンスをいただき流した涙も、
期待に応えられない恐怖や、失敗の悔しさで流した涙も、

一粒残らず無駄では無かったと思っています。

私の人生がここまで変わったのだとしたら、
この資格を取ってもらうことで、誰かの人生を、少なくとも日常を、変えることができるのかもしれない。

そんな気持ちで、
4月から、豆腐マイスターの運営に正式に関らせていただいています。

初めての経験ばかりです。
何もかもが手探りです。
嫌われる勇気が持てない自分もいます。
自信を持って取り組めることなんて
まだひとつもないのです。

まさにこれが、"下積み"だと思っています。

抜け出せるのはいつになることやら、と思うたびに、

"自分を認めてくれる人がいないことを気にかけないで、認められるだけのことをしようとつとめることだ"

という言葉を思い出し自分を奮い立たせる毎日です。

磯貝さん、

私を育て、守り、喜びを共有し、なにより信じてくださり、

本当に、ありが豆ございます。

業界関係者の方々、
私を迎え入れてくださり本当にありが豆ございます。

豆腐マイスターとして、
そして、豆腐を主食とする偏愛な人間として、
あぁ、こいつみたいな生き方もありなんだ...っていう道を開拓していきたいと思います。

写真は新横浜の八かく庵さんにて。
お豆腐お代わり5回ほどしました。
あぁ満腹。








ブログもマイペースにやっていきます。

2014年4月12日土曜日

豆腐屋にはならない


4月も10日過ぎ。

今の所の私は、大きな組織に踏み入って、
その中で何かをしていこう、と企んでいるわけでもなく。

この業界を変えてやる、なんて思っているわけでもなく。

自分の大好物を取り巻く世界を見渡したい、という好奇心しかなく
1年休学したところで私に何ができるのかさえ、
ちゃんとわかっちゃいない。笑

結果、何かが変えられたとしたら、それは万々歳だけど、
はなから目的にしてはいけないものだと思っている。

ただ、この世界で行われていることは何なのか、
ここでできることと、できないことは何なのか。

中心にいる人たちが、
やろうとしていないこと、
でもやったらいいのになぁとか、
こういうことこそ議論して欲しいなぁとか、
素人の、消費者の、目線で見えているから、つい思ってしまうことなどなど、

自分の中に落とし込む、
とても良いチャンスだと思っている。


私は主食が
豆腐という過度な消費者でありつづけ、
ここで力になれることは精一杯やってみる。
それは社会に出て、はたらく、を学ぶためでもある。