2014年4月3日木曜日

20年後も美味しいお酒を一緒に呑みたい。



3月30日、池袋のお豆腐屋さんの創業祭を手伝いにいきました。
そのあとの打ち上げで、お豆腐に関わる方々とお酒を呑みながら語らう機会がありました。

お酒の勢いもあったので、私はつい、聞いてしまいました。



"お豆腐屋さんって、なくなっちゃうんですか・・・・?”


午前3時。
真夜中にこうしてブログを書くに至ったのも、
不安が頭から離れず起き上がってしまうからです。

こんなシェアの仕方で良いのかわかりませんが、
食べ物の生産に関わる立場からの「声」を広めるべく、
豆腐の機械&資材屋さんのFaceBookヘの投稿を引用させてもらいます


普段お豆腐を召し上がって下さる皆様へ(ちょっと長いです)

4月に入り関東では桜も満開、心機一転あらたなスタートをきった方も多いことでしょう。
そんな春うららな心弾む陽気ですが、一方で消費税はあがりプライスカードの金額が普段と変わっているのは気になりますね。
お買い物を考え過ぎて楽しむことのできないのは悲しいように思います。

お豆腐の値段を見てみると… あれ?昨年の値段と結構違うなーと感じる方も多いのではないでしょうか。3%以上の値上がり幅なのでは?と訝しがる方もいたはずです。
豆腐を1丁作るためには 電気、ガス、水道と多くの資源を使います。加えてパックやフィルム等の資材、にがり、揚げ油、機器の清掃に使う洗剤 などなど。 

昨今のインフラの基本料金の値上がりから始まり、円安の影響によるこれらの資材値上がり。さらには今年の国産大豆の急騰で、もはや豆腐屋さんの自助努力では到底まかないきれないところにあります。

当社では豆腐資材の販売もしておりますために、これらの原料や資材のメーカーからの値上がり通知の幅に驚かされ続けている次第で、お豆腐屋さんに提供するにあたり非常に心苦しいところです。

そんな背景のあるお豆腐。お店によっては値上げのタイミングを見計らっていたところも多いのです。
3~4月に入って急に価格が上がったという豆腐もあるかと思いますが、ほとんどが便乗値上げではなく1丁の品質を保つためのものだとご理解を賜りたいと思います。

おそらく他業種でもこういう背景の商品は多いかと思いますが、。今後ともご家庭の味を支えるお豆腐の方も是非ともよろしくお願いします。

消費税アップだけが向かい風なわけではないし、これからも押し寄せてくる波や障害物にどれだけのお豆腐屋さん、大豆屋さん、農家さんが耐えきれるのか。


"お豆腐屋さんって、なくなっちゃうんですか・・・・?”

に、

“やってられなくなるかもね。笑”
“このご時世、もういい加減、店をたたむ方が賢明だと思うよ。”

いろんな答えがでてきた。

私の頭の中には答えはなくて、誰の言っている事も正しいかどうかわからなかった。

みなさんと一緒にいるのは愉しい。

みんなみんな、豆が繋いでくれた縁で、だからより豆がないと生きていけなくなった。

たぶんというかおそらく“えこひいき”と言われるのも承知で言いますが(笑)、

私の目には、お調子者のあの豆腐屋さんも、寡黙なあの方も、
ドまじめなあの方も、自慢話が大好きなあの方も、
つるつるの肌のあの方も、水仕事で荒れた手を持つあの方も、


ひとりひとりが、輝いて見えているわけで、かっちょいい!と惹かれるものがある。



学校を休み、豆にのめり込んでいるのは、成り上がろうとしているからでもなく、
「豆腐業界の為に働いて偉いねぇ」なんて、言われたいがためでもないです。


私が“まめ女”どころか、“まめ婆”と呼ばれるようになっても、
豆で繋がるみなさんと、一緒に笑ってお酒を呑みたいなぁと思う。

(できたら自分で稼いだお金で威勢よく。)

そんなモチベーションがあるから、動きたくてたまらない。


4月は暗いニュースだけをつれてきたわけではなくて、
新しい、明るいスタートをきるチャンスもつれてきてくれていることを、
わすれちゃならないですね。

さあ今日も出かけよ〜。












おまけ。

3月は2週間ほど国外に出ていました。
異国にいてもお豆腐や豆のことしか考えられず、
ああこの世界のどこに出向いても豆との縁は切れないということなんだな、と思いました。そして素敵な出会いしかなかったです。
そんな私の気ままな旅行記はこちらのCompathyさんアップしてます。
(完成はまだほど遠いですが・・・)




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